人間主義マネジメント

東京総合ホールディングスは、人間主義マネジメントを推進します。


人間主義マネジメントは、学問的、実務的に確立されている概念ではありませんが、我が国にとって今一番必要な概念だと考えます。
ここでの人間主義は、人間中心主義ではありません。人間中心主義は、人間エゴ主義につながり、全ての事象を人間が決めるようなイメージがあります。決して自然界においては人間は中心ではありません。
人間主義を別の言葉に置き換えれば人間尊重主義と言えると考えます。人間を大切にすることは地球環境を大切にし、他の生き物を大切にすることに繋がります。当然に人間は決して人間のみでは生存できません。大自然の環境があって他の生物が生存して人間も初めて生存できます。

その人間自身を尊重するマネジメントが人間主義マネジメントです。
急速なグローバル社会の発展により、我が国はグローバル資本を求め、グローバル経済の競争に勝つために企業は利益を求めて生産性、効率性を追求しました。そのために終身雇用制を廃止し、正社員を少なくし非常勤に切り替え利潤至上主義にマネジメントを変換させました。最大手の自動車会社の社長は「●●●は株主のための会社です。」とはっきり記者会見で述べるほどでした。お客様や従業員はどこに行ったんだろうと抵抗感を覚えた記憶があります。
しかし、その結果の弊害は、格差の拡大、貧困家庭、貧困児童の増加、若者の生きる気力の喪失等が進むことであり我が国崩壊の危惧すら目前に迫りつつあります。
かつて小泉純一郎内閣は、郵政民営化を進め、規制を緩和し自由競争を促し、同時にグローバル資本の日本企業への投資を推進する政策を取り、その目的はそこそこに達成できつつありました。そして、その時に政府は、「競争に負けた人はセーフティーネットで救済する」と豪語しておりました。しかし、実際は、貧困が増大し格差がますます拡大して行くだけでした。

我々は、グローバル資本に見放される怖さより、人間としての生きる目標をなくした若者の増加の方が怖いと考えます。人間主義マネジメントは、若者が夢を持つことのできる職場づくり、働きやすい職場づくりから始めます。働きやすい職場、生きがいのある職場はお客様を増加させます。そして利潤増加へと波及して行きます。それが人間主義マネジメントです。生産性、効率性はもちろん大切です。しかし、その前提に人間主義が存在しなければ土台から崩壊して行きます。

利潤至上主義の欧米型資本主義ではなく、我が国の独自の資本主義を模索して小資本で大きな利益を得られる仕組みづくりが大切であり、そのヒントの一つは、知的資産の活用にあると考えます。知的資産とは人間資産でもあります。
ストックホルダー(株主)のみを一番に大切に考えるのではなく、ステークホルダー(お客様、株主、従業員、取引先、役員、地域社会等の関係者全て)を大切にしマネジメントを行うべきなのです。

時代は進み、必ず人間主義マネジメントが勝利を収める時が来ることを信じております。どうぞ人間社会、大自然の原点に帰り人間らしい企業経営を推進して頂きたいと願います。勿論、企業は儲けなければ維持できません。企業にとって儲けなければ倒産に繋がり、儲けないことは悪でもあります。しかし、儲けすぎることも悪であることを再認識する必要があり、適正利潤の追求こそ大切と考えます。

(以上 一般社団法人日本マネジメント団体連合会ホームページより)

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